ター坊 たー坊のハーイ!環境  - オゾン層の破壊 −
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オゾン層の破壊
解説:“オゾン層の破壊”
   〜地球を守る!守護神 オゾン層〜
  オゾン層は地上から約10〜50kmの成層圏にあって、太陽から降り注ぐ紫外線B波とC波を防いでくれているのです。
ところが、近年フロンによってオゾン層が破壊され、うすくなったところから地上にとどく紫外線B波の量が増えてきました。 オゾン層を地上付近(約1気圧)までおろしてくることができたら、厚さは約3mmにしかなりません。こんなに薄い層が私たち地上の生き物を守ってくれているのです。
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その 大切なオゾン層が 破壊されている事を 発見!

地上に生息するすべての生物は、成層圏に分布するオゾンによって、太陽が放射する有害な紫外線から守られています。しかし、そのオゾン層もフロン等の排出によって破壊されていることが指摘され、その実証として南極での「オゾンホール」の発現が確認されたことにより、緊迫した地球環境問題となりました。
フロンは それ自体の持つ特性から、様々なものに商品化され、私達の生活に密着した存在となりました。しかし その害は 人類上だけでなく 生態系をも崩し、地球全体の問題となってしまったのです。

フロンは何に使われているのか?
フロンは常温で液体または気体ですが,圧力をかけると容易に液体になり,圧力をさげると液体から気体になるという優れた性質があります。限られた空間の中で液体と気体の間を往復させることによって熱を吸収したり放熱したりします。
フロンを商品化した例
1.

冷蔵庫,カーエアコンなどの冷凍機の冷媒として利用されています。

2. 化粧品,殺虫剤などのスプレー製品の噴射剤
3. クッション,断熱剤などの製造に用いる発泡剤として使われます。
4. 半導体,光学レンズなどの洗浄剤として 利用されています。
〔表面張力が著しく低いので 細かい間隙にも浸透する/容易に気化する/比重が 水よりも重く,水分を含んだものを洗浄しても液面のうえに水をはじきだして除去できるから〕
 
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フロンはなぜ悪い
フロンは空気より重いのですが、地上で放出されて一年ほどで対流圏の中に広がります。
化学的に安定なため、対流圏ではほとんど分解されずに、数年たつと成層圏まで上がって来ます。
成層圏には対流圏には届かない強い紫外線がありますからフロンは紫外線を吸収して分解し、オゾンを大量に壊す塩素を出すことになります。
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一般に、地球を取り囲むオゾン量が1%減少すると、有害紫外線量が2%増加し、皮膚ガンが2%増加すると予測されています
 
例えば…
1. オゾンの量が1%減少すると、皮膚ガンの発症が2%増加し、白内障の発症が0.6〜0.8%増加すると推定されています
2. 海洋生態系の基礎となる浅海域の動植物プランクトンに致命的な打撃
3. 穀物等農業生産の減少も懸念
4. 光化学スモックの悪化(予測)
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オゾン層を人間がつくれるのか?
大気中に一度出てしまったフロンを集めることはできない!!
オゾンを人工的につくることはできるけど、オゾンを大量に作ったり、オゾン層まで運ぶにはとてもたくさんのエネルギーが必要。だから、結局 地球環境に悪い影響を及ぼすことになってしまう。フロンを大気中に出さないように世界中の国がきちんと対策をしていくことが一番大切!
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  では “オゾン層の破壊”を 食い止めるには・・・・
 
1. フロンの回収
  主なオゾン層の破壊物質については、1995年末に生産を中止しました。
フロンの回収・破壊は製造者/販売者/消費者/解体業者など…関係者すべてが 社会全体として取り組む必要があります。
例えば、自動車を廃車するときに解体にまわす前にカーエアコンのフロンの回収
2. フロンを使わない商品の開発
  はじめから、フロンを使わなければ問題はありません。最近フロンを使わないスプレーなどが減ってきてはいますが、フロンが使われている製品を買わないようようにしましょう。
   
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