ター坊 たー坊のハーイ!環境  - 環境ホルモン −
たー坊 マウスを のせてみて↓
環境ホルモン/ダイオキシン問題
解説:“環境ホルモン” 〜 
     地球は・・・ 人間は・・・
     環境ホルモンに 汚染されている 〜
一般的に言う ホルモンとは・・・
  ホルモンは生体のバランスを調節するために情報伝達している天然の化学物質です。主に代謝の調節を行う。
ホルモンは体内にある細胞でしか作られない化学物質で、その数は70種類以上存在するとも言われている。
脳の視床下部、甲状腺、卵巣、睾丸などの内分泌腺で生産、貯蔵され、刺激に応じて血管を通って分泌される。
それぞれのホルモンには各「標的細胞・器官」があり、そのはたらきをコントロールする。
   ↓
体内の主なホルモンとその働き
 
   
環境ホルモンの影響
ホルモンの過不足によって起こりうる主な病気
 

ホルモン名

分泌過剰によるもの

分泌不足・レセプター異常によるもの

成長ホルモン

巨人症、末端肥大症

小人症

甲状腺
ホルモン

バセドウ病

甲状腺機能低下

インスリン
低血糖症

高血圧症

副腎皮質
ホルモン
クッシング症候群

血液中のブドウ糖の量を少なくする
血液中のブドウ糖の量を増やす

アンドロゲン
二次性徴の早期出現

男性器の発育異常、無精子症、
睾丸性女性化症候群

アストロゲン
子宮内膜症、膣ガン、乳ガン、不正出血

女性器の発育異常、月経不順

   
環境ホルモンのもたらす影響
世界各地の野生動物の生態に異変が起きています。特にオスとメスの性別にかかわる障害、生殖毒性、奇形性、行動異常などが多く報告されています。
野生生物の生体に起きた異変
 

生物

場所

影響

推定される原因物質

貝類

イボニシ 日本の海岸

メスのオス化

有機スズの影響

ニジマス イギリスの河川

メスのオス化

ノニルフェノール

ローチ イギリスの河川

オス・メス合体化

ノニルフェノール

サケ アメリカの五大湖

甲状腺過形成

不明

爬虫類
ワニ アメリカ・フロリダ州の湖

オスのペニスの矮小化
卵の孵化率低下

来ないに流出したDDTなど有機塩素系農薬
鳥類
カモメ アメリカの五大湖

オスのメス化
甲状腺の腫瘍

DDT/PCB
メリケンアジサシ アメリカのミシガン湖

卵の孵化率の低下

DDT/PCB

哺乳類

アザラシ オランダ 個体数の減少
免疫機能の低下
PCB
シロイルカ カナダ 個体数の減少
免疫機能の低下
PCB
ピューマ アメリカ 精巣停留
精子数の発生
不明
ヒツジ オーストラリア 死産の多発
奇形の発生
クローバーが含む植物性女性ホルモン
ヒトでは精子の減少、精巣ガンや子宮ガンの増加、子宮内膜症の増加などに影響している疑いが強いとして調査が行われています。
最近では胎盤やへその緒からも低濃度ながら沢山の種類の化学物質が検出され、胎児への影響が懸念されています。
   ↓
  どんなものがあるか?
 

ダイオキシン

ゴミを焼却したり、農薬等の化学物質を製造する過程で発生します。排出量は少ないが、自動車の排気ガスタバコの煙にも含まれている。

わずか1gで1万人の人間が死ぬといわれている程の最強の毒物。
ダイオキシンについてはダイオキシン

PCB

先進国で製造された旧式のコンデンサー(蓄電器)やトランス(変圧器)、旧式の電気機器。

生産と使用が禁止されてから、20年以上たった今もPCB汚染は世界各地で見られている。

DDT

あらゆる昆虫に殺虫効果があることから、害虫駆除の農薬として1942年以降世界中で使用された。

化学物質として非常に安定性がよいDDTは、自然界では簡単には分解されないで環境中に残留している。半減期は100年と言われている。

DES
人口女性ホルモン。1940年から流産防止の特効薬として休息に普及。 1971年、妊婦への投与は全面禁止となった。妊娠中にDESにさらされた母親から生まれた子供達は、生殖異常という重荷を背負って生きなければならなかった。
   ↓
 
身近にある環境ホルモン/プラスチックと環境ホルモン
プラスチック樹脂は、その原料や添加物の中に環境ホルモンを含んでいます。熱や脂で溶け出したり、焼却する際に発生したりする事が問題になっています。
チェック!
身の回りには沢山のプラスチックがあります。その使用量は増え続けています。
一つの製品を長く使うより、使い捨て製品になじんできたライフサイクルに原因があります。

使用を避けたい、控えたい、廃棄に気をつけたい
プラスチックの種類

素材名

略号

用途

特徴と危険性

ポリ塩化ビニール樹脂
ポリ塩化ビニルデン樹脂

PVC
JP
PVDC

袋・容器・水道管
ホース・雨具
合成皮革

水分や酸素、匂いを透過しにくく耐熱性に優れているが、塩素分が多いので燃やすとダイオキシンが発生する。使用を避ける必要がある。

ポリスチレン
(発泡スチロール)

PS
FS
EPS

各種容器
食品トレー
断熱材

油分を含む熱湯を入れると、環境ホルモンの疑いのあるスチレンダマー、スチレントリマーが溶け出す。

AS樹脂
ABS樹脂

AS
ABS

各種容器
ボールペン
ライター・下敷き
定規・家電製品のボディー

丈夫で加工しやすいが、熱で環境ホルモンの疑いのあるビスフェノールA、スチレンが溶け出す。

ポリカーボネート

PC

CD
哺乳ビン

熱で環境ホルモンの疑いのあるビスフェノールA、スチレンが溶け出す。

エポキシ樹脂

EP

塗料・接着材
缶詰の内面塗料

丈夫で加工しやすいが、熱で環境ホルモンの疑いのあるビスフェノールA、スチレンが溶け出す。

チェック!
子供の文房具、おもちゃは沢山の化学物質で出来ていて危険性が高い。
日本のおもちゃ業界ででは、年間二万トンのものは塩化ビニールをしているといわれています。塩化ビニールには可塑剤、充填剤、安定剤、難燃剤、帯電防止、着色剤、発泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などその数500品目物添加剤(化学物質)が含まれているといわれています。子供用として売られているものは安心と思いがちですが、実際はそうではないようです。