[環境ホルモン] [ダイオキシン] |
|
|
"環境ホルモン"って
女性ホルモンとか 男性ホルモンとかいう言うホルモンの一種なのかなあ? |
|
ホルモンとは・・・! |
ホルモンは代謝の調節を行う。学術名称“では外因性内分泌撹乱化学物質”。
ホルモンは体内にある細胞でしか作られない化学物質で、その数は70種類以上存在するとも言われている。
|
環境中に放出された人口化学物質で、生体内に侵入してホルモンと同じように働いきかけ
本来の正常な作用を攪乱して妨げる環境中のホルモン類似作用化学物質の事を言います!
環境ホルモンは性決定のメカニズムを狂わせることがわかっています!
特に生殖機能に影響を及ぼしやすいと言われている |
|
環境ホルモンの種類と影響 |
DES 人口女性ホルモン
1940年から流産防止の特効薬として休息に普及1971年、妊婦への投与は全面禁止となった
妊娠中にDESにさらされた母親から生まれた子供達は生殖異常という重荷を背負って生きなければならなかった。 |
DDT
あらゆる昆虫に殺虫効果があることから、害虫駆除の農薬として1942年以降世界中で使用された。
化学物質として非常に安定性がよいDDTは、自然界では簡単には分解されないで環境中に残留している。
半減期は100年と言われている。 |
PCB
先進国で製造された旧式のコンデンサー(蓄電器)やトランス(変圧器)、旧式の電気機器。
生産と使用が禁止されてから20年以上たった今もPCB汚染は世界各地で見られている。 |
ダイオキシン
ゴミを焼却したり、農薬等の化学物質を製造する過程で発生排出量は少ないが、自動車の排気ガスタバコの煙にも含まれている。
わずか1gで1万人の人間が死ぬといわれている程の最強の毒物。 |
|
|
“環境ホルモン”の 影響 |
野生動物の生態に異変を起こす
ガン発生の原因の 一つではないかと考えられている
人間が赤ちゃんを産むのに必要な精子の数を減らす可能性が高い |
|
一般的に言う ホルモンとは・・・
ホルモンは生体のバランスを調節するために情報伝達している天然の化学物質です。主に代謝の調節を行う。
ホルモンは体内にある細胞でしか作られない化学物質で、その数は70種類以上存在するとも言われている。
脳の視床下部、甲状腺、卵巣、睾丸などの内分泌腺で生産、貯蔵され、刺激に応じて血管を通って分泌される。
それぞれのホルモンには各「標的細胞・器官」があり、そのはたらきをコントロールする。 |
|
体内の主なホルモンとその働き |
〈生産する部位〉
脳下垂体前葉
〈ホルモン名〉
甲状腺刺激ホルモン
成長ホルモン
プロラクチン
副腎皮質刺激ホルモン
〈主な働き〉
甲状腺ホルモンの働きを促進
成長を促進
乳の分泌を促進
副腎皮質ホルモンの分泌を促進
--------------------------------
〈生産する部位〉
脳下垂体後葉
〈ホルモン名〉
バソプレッシ
オキシトン
〈主な働き〉
尿の量を減少させる
出産する時などに子宮を収縮させる
--------------------------------
〈生産する部位〉
甲状腺
〈ホルモン名〉
甲状腺ホルモン
カルシトニン
〈主な働き〉
細胞の機能を正常に調節、代謝を促進
血液中のカルシウムの量を少なくする
--------------------------------
〈生産する部位〉
膵臓
〈ホルモン名〉
インスリン
グルカゴン
〈主な働き〉
血液中のブドウ糖の量を少なくする
血液中のブドウ糖の量を増やす
--------------------------------
〈生産する部位〉
副腎髄質
〈ホルモン名〉
アドレナリン
ノルアドレナリン
〈主な働き〉
脈拍、血糖値、血圧の上昇
血圧の上昇
--------------------------------
〈生産する部位〉
副腎皮質
〈ホルモン名〉
コルチゾール
アルドステロン
〈主な働き〉
ブドウ糖の合成を肝臓で促進させる
血液中のナトリウムを増やし、カルシウムを少なくする
--------------------------------
〈生産する部位〉
睾丸
〈ホルモン名〉
アンドロゲン(男性ホルモン)
〈主な働き〉
男性化させる、タンパクの同化作用
--------------------------------
〈生産する部位〉
卵巣
〈ホルモン名〉
エストロゲン(女性ホルモン)
プロゲステロン
〈主な働き〉
女性化させる、月経周期を調節する
妊娠を維持させる、月経周期を調整する |
環境ホルモンの影響
ホルモンの過不足によって起こりうる主な病気 |
ホルモン名 |
分泌過剰によるもの |
分泌不足・レセプター異常によるもの |
成長ホルモン |
巨人症、末端肥大症 |
小人症 |
甲状腺ホルモン |
バセドウ病 |
甲状腺機能低下 |
インスリン |
低血糖症 |
高血圧症 |
副腎皮質ホルモン |
クッシング症候群 |
血液中のブドウ糖の量を少なくする
血液中のブドウ糖の量を増やす |
アンドロゲン |
二次性徴の早期出現 |
男性器の発育異常、無精子症、
睾丸性女性化症候群 |
アストロゲン |
子宮内膜症、膣ガン、
乳ガン、不正出血 |
女性器の発育異常、月経不順 |
|
|
環境ホルモンのもたらす影響
世界各地の野生動物の生態に異変が起きています。特にオスとメスの性別にかかわる障害、生殖毒性、奇形性、行動異常などが多く報告されています。 |
|
|
生物 |
場所 |
影響 |
推定される原因物質 |
貝類 |
イボニシ |
日本の海岸 |
メスのオス化 |
有機スズの影響 |
魚 類 |
ニジマス |
イギリスの河川 |
メスのオス化 |
ノニルフェノール |
ローチ |
イギリスの河川 |
オス・メス合体化 |
ノニルフェノール |
サケ |
アメリカの五大湖 |
甲状腺過形成 |
不明 |
爬虫類 |
ワニ |
アメリカ・フロリダ州の湖 |
オスのペニスの矮小化
卵の孵化率低下 |
来ないに流出したDDTなど有機塩素系農薬 |
鳥類 |
カモメ |
アメリカの五大湖 |
オスのメス化
甲状腺の腫瘍 |
DDT/PCB |
メリケンアジサシ |
アメリカのミシガン湖 |
卵の孵化率の低下 |
DDT/PCB |
哺乳類 |
アザラシ |
オランダ |
個体数の減少
免疫機能の低下 |
PCB |
シロイルカ |
カナダ |
個体数の減少
免疫機能の低下 |
PCB |
ピューマ |
アメリカ |
精巣停留
精子数の発生 |
不明 |
ヒツジ |
オーストラリア |
死産の多発
奇形の発生 |
クローバーが含む植物性女性ホルモン |
ヒトでは精子の減少、精巣ガンや子宮ガンの増加、子宮内膜症の増加などに影響している疑いが強いとして調査が行われています。
最近では胎盤やへその緒からも低濃度ながら沢山の種類の化学物質が検出され、胎児への影響が懸念されています。 |
|
どんなものがあるか? |
ダイオキシン |
ゴミを焼却したり、農薬等の化学物質を製造する過程で発生します。排出量は少ないが、自動車の排気ガスタバコの煙にも含まれている。 |
わずか1gで1万人の人間が死ぬといわれている程の最強の毒物。 |
PCB |
先進国で製造された旧式のコンデンサー(蓄電器)やトランス(変圧器)、旧式の電気機器。 |
生産と使用が禁止されてから、20年以上たった今もPCB汚染は世界各地で見られている。 |
DDT |
あらゆる昆虫に殺虫効果があることから、害虫駆除の農薬として1942年以降世界中で使用された。 |
化学物質として非常に安定性がよいDDTは、自然界では簡単には分解されないで環境中に残留している。半減期は100年と言われている。 |
DES |
人口女性ホルモン。1940年から流産防止の特効薬として休息に普及。 |
1971年、妊婦への投与は全面禁止となった。妊娠中にDESにさらされた母親から生まれた子供達は、生殖異常という重荷を背負って生きなければならなかった。 |
|
|
身近にある環境ホルモン「プラスチックと環境ホルモン 」 |
プラスチック樹脂は、その原料や添加物の中に環境ホルモンを含んでいます。熱や脂で溶け出したり、焼却する際に発生したりする事が問題になっています。
チェック!
身の回りには沢山のプラスチックがあります。その使用量は増え続けています。一つの製品を長く使うより、使い捨て製品になじんできたライフサイクルに原因があります。 |
素材名 |
略号 |
用途 |
特徴と危険性 |
ポリ塩化ビニール樹脂
ポリ塩化ビニルデン樹脂 |
PVC
JP
PVDC |
袋・容器・水道管
ホース・雨具
合成皮革 |
水分や酸素、匂いを透過しにくく耐熱性に優れているが、塩素分が多いので燃やすとダイオキシンが発生する。使用を避ける必要がある。 |
ポリスチレン
(発泡スチロール) |
PS
FS
EPS |
各種容器
食品トレー
断熱材 |
油分を含む熱湯を入れると、環境ホルモンの疑いのあるスチレンダマー、スチレントリマーが溶け出す。 |
AS樹脂
ABS樹脂 |
AS
ABS |
各種容器
ボールペン
ライター・下敷き
定規・家電製品のボディー |
丈夫で加工しやすいが、熱で環境ホルモンの疑いのあるビスフェノールA、スチレンが溶け出す。 |
ポリカーボネート |
PC |
CD
哺乳ビン |
熱で環境ホルモンの疑いのあるビスフェノールA、スチレンが溶け出す。 |
エポキシ樹脂 |
EP |
塗料・接着材
缶詰の内面塗料 |
丈夫で加工しやすいが、熱で環境ホルモンの疑いのあるビスフェノールA、スチレンが溶け出す。 |
★チェック!
上記以外に子供の文房具、おもちゃは沢山の化学物質で出来ていて危険性が高い。
日本のおもちゃ業界ででは、年間二万トンのものは塩化ビニールをしているといわれています。塩化ビニールには可塑剤、充填剤、安定剤、難燃剤、帯電防止、 着色剤、発泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などその数500品目物添加剤(化学物質)が含まれているといわれています。子供用として売られているものは安 心と思いがちですが、実際はそうではないようです。 |
|
|
|
“ダイオキシン”って いったい 何? |
正式名称:『ダイオキシン類』。ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシンと
ポリ塩化ジベンゾフランの総称 |
|
人口化合物・・・自然界に存在しなくて、人間が科学的に作り出した物質の事 |
|
|
“ダイオキシン” 何に どう 悪いのか? |
体内に入ると
遺伝子〔DNA〕を傷つけ、突然変異を生みだしたり
ガンや色々な病気を誘発します。 |
発ガン性(国際ガン研究機関(IARC)は、97年ダイオキシンを「ヒトの発ガン物質」という
危険度の最も高いグループに入れました)
生殖障害 子宮内膜症 不妊症 精子減少 流 産 早 産 免疫力の低下 ホルモン撹乱障害
体重減少 肝臓障害・・・そのた |
モルモットによる実験で
ダイオキシンの急性毒性は、
青酸カリの1000倍だって!
でも どうやって
体に入るのか? |
食物連鎖を通じて生物濃縮
低温で燃焼させるゴミ焼却所(750度以下の温度でゴミを焼却する小規模清掃工場や家庭用焼却炉など)
母乳・食品
塩素漂白する製紙工場の廃液有機塩素の農薬 大気水地下水土壌
野生生物・水生生物
排出ガス排出水ばいじん
焼却灰・その他の燃え殻作業環境
水道原水及び浄水・・・など |
|
“ダイオキシン”防止策 |
|
解説:“ダイオキシン” ~ すぐにあらわれる急性の毒性ダイオキシン? ~ |
用語解説・ダイオキシン
ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシンとポリ塩化ジベンゾフランの総称である。PCBと同じく塩素のつく位置や数により、多くの種類があり、種類によって毒 性が異なる。特にダイオキシンの一種である2、3、7、8 -テトラクロロジベンゾパラダイオキシン(2、3、7、8 -TCDD)は動物実験でごく微量でもがんや胎児に奇形を生じさせるような性質を持っている。ダイオキシン類はこれまで意図して製造や使用されたことはな いが、他の化学物質の製造や燃焼などにともなって気がつかないうちに発生する。
ダイオキシンが一般に注目され出したのは、ベトナム戦争の時に使用された枯葉剤に微量含まれていたために、その後多くの奇形児が生まれる原因になったと 考えられたときである。その後ゴミ焼却炉の焼却灰の中から検出され問題となった。現在、ゴミ焼却場についてはダイオキシンの発生を防止するための施設や設 備の構造、焼却条件についてのガイドラインが示され、また、製紙・パルプ工場に対してはダイオキシンの発生の原因となる塩素の使用量をできるだけ少なくす るよう指導が行われている。
(出典・日本環境協会/国立環境研究所環境情報センター)
ダイオキシン類
廃棄物等の焼却の過程で非意図的に生成される化学物質でポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDDs)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)を加えた210種の有機塩素化合物を総称して、ダイオキシン類という。分解しにくい性質を持つことから、環境中に微量であるが広く存在し、生物の体内に蓄積しやすく、発がん性、催奇形性、免疫機能の低下などの毒性を有するといわれている。
↓
ダイオキシンは猛毒物質です。これが大きな問題になったのは、ベトナム戦争でアメリカが行った『枯葉作戦』です。現在でも『枯葉剤』を浴びたベトナム女性から奇形児の出産が続き大きな社会問題になっているのは知られていうとおりです。
★チェック!
ダイオキシンの恐怖はべとちゃんドクちゃんの悲劇が雄弁に物語っています。
↓
単位
ダイオキシ類の単位としてはPg(ピコグラム)とng(ナノグラム)いう単位が一般的です。その1Pgは、1兆分の1gのことで、ng(ナノグラム)は10億分の1gのことです。
例えると1Pg(ピコグラム)と1g(グラム)の比は、目薬一滴と100m四方の巨大プールの水という感じです。
↓
すぐにあらわれる急性の毒性
モルモットによる実験でのダイオキシンの急性毒性は、青酸カリの1000倍です。
日本では、大気から欧米の10倍という高濃度でダイオキシンが検出されていますが、成分パターンからほとんどが燃焼によって発生されたものだということがわかっています。
↓
1999年厚生省は、「1日のダイオキシン摂取量=トータルダイエットスタディー」を調査しました。この結果日本人のダイオキシン平均1日摂取量は、体重1kg当たり2.00pgでした。つまり50kgの成人であれば、1日100pgのダイオキシンを摂取していることになります。
↓
耐容1日摂取量
一生涯とりつづけても安全とされる量を「耐容1日摂取量」(TDI)といいます。1日当たり体重1kg当たりの量で示されますが、国によって違い研究進展で変わることがあります。
現在日本では厚生省の耐容1日摂取量は、体重1kgあたり4ピコグラム(pg)以下と改定されています。
↓
野菜は流水でよく水洗いすると、ダイオキシン濃度は3割減るといわれています。茹でると更に半分に減ります。でもなによりもダイオキシン汚染はもとから絶つ!発生させない対策を考える必要があります。
一般環境大気、公共用水域水質、地下水質、土壌、底質、野生生物*、水生生物、排出ガス、排出水、ばいじん、焼却灰その他の燃え殻、食事試料*、作業環境、水道原水及び浄水・
母乳・食品
ダイオキシン類問題の経緯
ダイオキシン類が問題となったのは、ベトナム戦争での枯葉剤の影響が問題となった1970年代です。我が国では、1983年都市ごみ焼却炉の飛灰の中にダイオキシン類が検出されてから問題になり、1990年都市ごみ焼却炉に対する「ダイオキシン類発生防止等ガイドライン」が制定されました。その後、ダイオキシン類の毒性評価が進み、1996年後半から都市ごみ焼却炉の実態調査が行なわれるとともに、1997年1月上記ガイドラインの改訂が行なわれました。
そして、政府においてダイオキシン類排出抑制のための法規制の検討が行われ、1997年8月、大気汚染防止法施行令及び廃棄物処理法施行令・施行規則の改正が行われました。これらの政省令は、1997年12月1日より施行されています。
その後、世論が高まる中で、政府は更なる対策を求められ、1999年3月、4年以内に全国のダイオキシン類の排出量を1997年比で約9割削減することを掲げた「ダイオキシン対策推進基本指針」を策定しました。そして、今まで複数の法律にまたがっていたダイオキシン対策を一本化し、対策を更に推進するため、与野党共同にて、国会に「ダイオキシン類対策特別措置法案」が提出されました。この法律は、1999年7月12日、全党の賛成により可決・成立し、2000年1月15日より施行されています。
|
[ ページの一番上に移動する] |